里山はぐくみ園の価値観の紹介~♪
園の創立者として、服部裕樹が語ります☆
長文ですが、意外といいこと書いてます笑
《失敗にポジティブになる、成長のサイクルを回す》
自分が大学で外部講師としてファシリテーションを教えているとき、自分の自己紹介が終わり、大学生から質問がいくつかありました。その一つに「失敗からどう立ち直ったのか?」というものが数多くありました。 (自分の人生は失敗が多く、その話をしたため出た質問だと思われる)
その時に気付いたのが、この講義に出ている大学生のほとんどが、失敗に対してネガティブなイメージを持っているということです。
失敗はしてはいけないこと
失敗はダメなこと
失敗すれば怒られる
失敗すればバカにされる
失敗したら落ち込むため、立ち直らなければないない
という価値観です。
大学生に自分が伝えたのは、自分は失敗に対してポジティブなイメージを持っているということです。 理由としては、自分の経験上、成功したときより失敗した時の方が気付きや学びが多かったことです。 また気付きや学びがあるということは、つまり、その経験をする前に比べると成長しているということです。 簡単に言うと、失敗する→気付きや学びがある→成⾧する→チャレンジする→失敗する→気付きや学びがある→成⾧する→…という成⾧のサイクルがあること。 失敗は、気付きや学びのきっかけになり、成⾧のきっかけになるということ。 自分はそうやって成⾧してきたこと。 より多く失敗した方が、気づきや学びも多く、成長も早かったこと。
だから、失敗に対してポジティブなイメージを持っていること。 なので、失敗したら立ち直らなければならないほど、ダメージを受けないことを伝えた。
失敗に対してネガティブなイメージを持っていると、失敗したくないので、失敗しそうなことは避けようとします。 チャレンジは、失敗する可能性の方が高いです。つまり、チャレンジをしなくなり、主体性も下がります。 現在の社会で求められる人材は、主体性を持って、自ら考え行動し、問題解決やイノベーションを起こせる人材です。(実際、大手企業の人事部長や役員と話した結果です)
チャレンジすることを避け、主体性が低いまま、社会に出ると、将来、かなり苦労するでしょう。 会社からの評価も高くなりにくいでしょう。 資本主義ですから、給与にも影響し、生活にも影響するでしょう。 その他に、失敗に対してネガティブなイメージを持っていると、失敗を隠したり、失敗をもみ消そうとしたりします。 失敗を隠すと、往々に後からバレて大ごとになります。(ニュースで大きい企業のいい大人が不正を働いていることは周知のことだと思います…)
失敗に対してネガティブなイメージをもっているデメリットは、
主体性が下がる
チャレンジを避ける
責任転嫁が起こる
他人任せになる
失敗を隠す
失敗をシェアしないため、同じ失敗を繰り返す
成長のサイクルを回せないため、成長速度が遅い
です。
失敗に対してポジティブなイメージがあると、何がいいかというと、自分の失敗に対して「まっいっか」と寛容になれることです。 次はこうしてみよう!とか、ここを改善して次、チャレンジ、トライしてみようとなりやすくなります。 それだけではなく、他者の失敗に対しても寛容になれます。 これは子どもたちの人生において大きな影響を与えます。 他者の失敗にやたらと厳しい大人がたまにいますが、そういう人と他者の失敗に寛容な人とどちらの人と一緒に居たいと思いますか? 他者の失敗に寛容な人という人が大半だと思います。 他者の失敗にやたらと厳しい大人は、会社を定年退職するとだいたい孤立し、孤独になりがちだと思います。 孤立や孤独は、社会問題にもなっていますね。
周りの人から一緒に居たいと思われる大人、 いざとなったら助けてくれる人がいる大人、 他者が失敗しても励まし、勇気づけることができる大人、 そんな大人が増えると、長所や強みだけではなく、短所や弱みや苦手をまるっと含めて相手の存在を受け入れて認め合える社会になるのではないかなぁと想っています。 他者の失敗に対して寛容になれることは、子ども本人にとって、プラスの影響をもたらしてくれるだけではなく、子どもがこれから人生を通して出会っていく人々にとっても、プラスの影響をもたらしてくれると考えています。
大学生の皆さんも、失敗にポジティブなイメージを持ち、多くのチャレンジと多くの失敗を経験し、成⾧していってもらいたいと思いました。
「失敗にポジティブになる、成功のサイクルを回す」は、人生のインパクトが大きいので、自分が設立した里山はぐくみ園の重要な価値観となっています。 里山はぐくみ園では、子どもたちが安心して失敗でき、安心してチャレンジでき、安心して成長できる環境になればいいなと思っています。 卒園後は、それぞれの環境に旅立ちます。失敗にネガティブな環境に旅立つ卒園児もいるでしょう。成功ありき、正解ありきの環境に。 失敗はダメという環境に… だからこそ、幼児期だけでも安心して失敗でき、安心してチャレンジでき、安心して成長できる環境が重要となってきます。 もちろん、失敗に対してポジティブな環境に旅立つ卒園児もいるとは思いますが、日本の大半の小学校はまだまだ失敗にネガティブなイメージがあるところが多いように思います…
そのため、「失敗にポジティブになる、成功のサイクルを回す」を大切にしています。
各家庭でも、子どもたちが安心して失敗でき、安心してチャレンジでき、安心して成長できる環境は作れると思います。 親が失敗にポジティブなイメージさえ持つことさえできれば。
親もただの人間。 人間誰しも失敗することはあるし、この世に完璧な人間なんていないのだから。 失敗にネガティブなイメージを持っている人がいれば、まずは、自分の失敗を許すところから始めるといいかもしれないですね。
どうしても自分の失敗を許せない気持ちが強い場合は、自分の失敗を許せないそんな自分自身をまず受け入れて、認めて、許してあげることからはじめてみてはどうでしょうか? 自分の失敗を許すことができない自分を否定するのではなく、まずは肯定する。
ワンオペで大変な思いをしている親がいれば、上記の言葉を伝えてあげたいなと文を書きながら思いました。
最後に、 子どもたちの自己肯定感、自己効力感、相互承認力が育まれることを祈り願っています。
10人いれば、10通りの価値観や考え方があります。 そんな中、少しでも自分の考え方や価値観に共感した箇所があれば、あなたの中に取り入れてもらったり、SNSでシェアしてもらったり、周りの大切な人に伝えてもらえたら嬉しく思います。 今後、綴っていく内容は、あくまで自分の考え方や価値観に過ぎません。 盲目的に受け身になり、鵜呑みにしないように注意してください。 良い考え方なのか、そうでもない考え方なのかは、あなた自身の心で感じて、考えて、判断してもらえればと思います。 多くの人に伝わればいいなぁと思っていますので、ここに綴る内容は、転載、流用、改変、派生物いずれも自由です。 ただ誤解が広まらない様にだけ注意していただけたらと思います。
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